リンゴのブルドロ — 美味しいノルマンディーの名物
ブルドロはノルマンディーを象徴する素朴なタルトです。一個丸ごとのリンゴ(通常はレネット種)を甘い生地で包み、じっくり焼き上げます。この美味しいデザートを作る簡単なレシピをご紹介します:
材料
- レネット種のリンゴ4個(または加熱に適した他の品種)
- パート・ブリゼまたはパート・フィユテ(市販でも手作りでも可)250g
- 砂糖150g
- バター50g
- カルヴァドス 大さじ1
- 粉砂糖(仕上げ用)
作り方
生地の準備
市販の生地を使う場合は、パッケージの指示に従ってください。手作りの場合は、生地を伸ばして4等分に切ります。
リンゴの準備
リンゴの皮をむき、芯をくり抜きます(ナイフまたは芯抜きを使用)。ただし、リンゴの上部を完全に貫通しないように注意してください。
リンゴを詰める
各リンゴのくり抜いた部分に小さじ1杯の砂糖とバターを少量詰めます。さらに香り付けにカルヴァドスを少量加えると一層風味が引き立ちます(お好みで)。
リンゴを包む
リンゴをそれぞれ生地の上に置き、丁寧に包み込みます。生地をしっかりと密閉してください。
焼く
オーブンの天板にオーブンシートを敷き、その上にブルドロを並べます。180°Cに予熱したオーブンで30~40分間、または生地がきつね色になるまで焼きます。
盛り付け
焼き上がったブルドロに粉砂糖を振りかけます。温かい状態で提供し、バニラアイスクリーム、生クリーム、またはそのままでお楽しみください。
ブルドロ・オ・ポムは、ノルマンディーらしい風味豊かなリンゴ料理で、どんなシーンでも楽しめる一品です。
ノルマンディーのリンゴとその品種
ノルマンディー地方は、温暖な海洋性気候により、さまざまなリンゴ品種の栽培に適しています。この地方の果樹園やシードルの生産で知られる、主なリンゴ品種をご紹介します:
- レネット:ノルマンディーでシードルの製造によく使われる品種。甘みとほのかな酸味が特徴です。
- カルヴィル・ブラン・ド・イヴェール:パリッとした歯ごたえとジューシーさ、酸味のある味わいで、シードルやコンポートに適しています。
- アントワーヌ:古い品種で、しっかりした果肉と甘みのある風味が魅力です。
- ドメーヌ:主にシードル用として使われ、甘みと酸味のバランスが取れています。
- ベダン:小ぶりなリンゴで、ノルマンディーの有名な蒸留酒「カルヴァドス」の製造に重宝されています。
- ドゥース・コエトリネ:甘くまろやかな風味の古い品種で、シードルによく使われます。
- フレカン・ルージュ:赤いリンゴで、シードル作りに頻繁に使用されますが、食用としても人気があります。
- ジュドール:柔らかな風味とバランスの取れた味わいの古い品種です。
これらのリンゴ品種は、シードルやカルヴァドスなど、ノルマンディーを代表する地元産品の製造によく利用されています。また、甘みと酸味のある品種は、そのまま食べても美味しくいただけます。ノルマンディーの豊かな果樹園は、リンゴを使った料理や名産品の質を高める重要な要素です。